2022.7.27

世界中のアスリートを支えた「おもてなしカトラリー」

金属製品で有名な新潟県燕市が、東京2020オリンピック・パラリンピックのために開発したカトラリーの誕生秘話。

世界中のアスリートを支えた「おもてなしカトラリー」 新潟県 燕市

スプーンやフォークなど金属カトラリーの国内生産シェア9割以上を誇る燕市が、東京オリンピック・パラリンピックのために開発したのが、新たな逸品「おもてなしカトラリー」。その開発秘話をお届けします。

東京2020プロジェクトチームの発足

2013年、東京でのオリンピック・パラリンピック開催が決定したその瞬間、燕市の鈴木市長は感動で胸がいっぱいになると同時に、選手村の食堂の映像が浮かび上がってきたそうです。
“スプーンやフォークなど金属カトラリーの国内生産シェア9割以上を誇る燕市で、何か貢献できないか?” 商工会議所をあげて、この平和の祭典であるオリンピック・パラリンピックへの貢献と、世界中のアスリートに「ツバメ」で作られたカトラリーの良さを知ってもらおうと考えました。

環境に配慮した「リユース(再使用)」

最近のオリ・パラでは、効率性や洗浄の手間が省けるという理由で、プラスチックのカトラリーが使われていました。しかし、今回燕市が再使用可能な金属製のカトラリーを新たに提案したことで、廃棄物の削減に貢献するとともに、環境にやさしいオリ・パラづくりの一翼を担うことができました。

目指したのはバランスの良さ

「NIPPON」をテーマに、表面にはトキが真っ直ぐに飛翔する様を、裏面には日本を代表する花・桜を豪華に配置し、着物の奥襟のように見えないところでのおしゃれを楽しむ日本人の粋を表現することで、日本の美意識を真っ直ぐに伝えています。

デザインだけでなく使い勝手の良さにもこだわりました。アジア人は欧米人に比べて、口が小さいため、カトラリーのサイズも小ぶりです。しかし世界照準のサイズで作るにあたり、いかにバランスよく仕上げるかに苦慮したそうです。重くなったり、無骨になったりするのを避けるため、口に入る部分を欧米のサイズより一回り小さくし、使いやすくしました。

こうして出来上がったカトラリーは選手村食堂で使用され、食を通じた選手のパフォーマンス発揮に貢献するとともに、トキが真っ直ぐに飛翔する様と桜をあしらったデザインは、多くの方々の心を捉えました。世界中のだれもが使いやすいようにとこだわり、考えぬかれたサイズと形状は、燕だからこそできた「おもてなし」のカタチ。今後はレガシーとして未来へ引き継いでいくべく、教育現場や福祉施設などでの活用を開始します。

今回、CoCo JAPANオープニングイベントとして「おもてなしカトラリー」の使い心地を体験できるお店があります。是非一度手に取ってふれてみてください。(2022.7.19~8.31までの期間限定)
<EVENTURL>
https://www.cocojapan.jp/event/0715omotenashi.html

燕市の金属製品についてもっと詳しく知りたい!

ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクール

皆さんが普段使っているスプーンやフォークなどのカトラリー(金属洋食器)。実は国内で生産されるカトラリーの90%以上は新潟県燕市で作られています。燕市は高い技術を持つ「ものづくり企業」が集まっており、ハウスウェアや雑貨などの生産も盛んです。きっと皆さんのご家庭にも1つは「Made in 燕」の製品があるのではないでしょうか。

ジャパン・ツバメ・インダストリアルデザインコンクールは、そうした燕製品に対し、革新性、審美性、機能性、市場性、社会・環境性について、専門的視点により評価・発信することで、産地としての競争力を高め、持続的発展を目指しています。
グランプリには経済産業大臣賞が授与される、40年以上の歴史があるコンクールです。

デザインコンクール2021受賞製品
www.city.tsubame.niigata.jp/soshiki/sangyo_shinko/2/kougyou/7/12023.html
デザインコンクール2022受賞製品 www.city.tsubame.niigata.jp/soshiki/sangyo_shinko/2/kougyou/7/12022.html

燕市ふるさと納税特設サイト

実用的で使い勝手の良い鍋やナイフのセットや、贈り物にも最適な高級感あふれる銅製のタンブラーなど、魅力的な返礼品が並びます。

www.furusato-tsubame.jp/